


上杉鷹山公とうこぎ
米沢市特産の「うこぎ」は、米沢藩第九代藩主・上杉鷹山公の藩政改革と深く結びついた植物です。江戸時代中期、困窮を極めていた米沢藩の財政を立て直すため、鷹山公は質素倹約と産業振興を推し進めました。その中で、食料の安定供給と自給自足を目指し、各家庭に生垣として「うこぎ」を植えることを奨励しました。
うこぎは、トゲがあるため防犯に役立つと同時に、飢饉の際には食用となる「食べられる垣根」として重宝されました。若芽は山菜として栄養価が高く、非常食としても活用できるため、飢饉に備える重要な役割を担いました。鷹山公は、救荒植物に関する書物「かてもの」の発行も行い、領民にうこぎを含む救荒植物の知識を普及させました。
このように、うこぎは単なる食材としてだけでなく、鷹山公の「民を思う心」と「質素倹約の精神」の象徴として、米沢の地に深く根付きました。現代においても、米沢市内には多くのうこぎの生垣が残り、春にはその新芽が市民の食卓を彩る伝統的な食材として親しまれています。うこぎは、上杉鷹山公の偉業を今に伝える、歴史と知恵が詰まった米沢の宝物と言えるでしょう。

米沢市発/決意を注ぐ「雑草コーラ」(希釈タイプ)200ml
- 販売価格
- 2,700円(税込み)
- メーカー
- 【販売者】株式会社川島印刷
- キャンペーン
- 自力本願の地 米沢 特集